MENU
カテゴリー

善人も世間の目には逆らえない[はだしのゲン第一巻:前半]を読んで人の本質を考える

しゃち子

はだしのゲンってあのグロい本?

読んだことがある人は、小学生の頃に図書室などに置いてありますよね

その頃読んだ記憶では、たしかにイラストに衝撃を受けた記憶があります

でも大人になって読み返してみると

これでもイラストは見やすいように書かれているんだなとわかりますし

何より主人公や会話がとてもコミカルに描かれていて、面白いんです

キャラクターの表情はあの「トムとジェリー」のような

大袈裟な表情がとくにコミカルさを表しています

そんな「はだしのゲン」の面白さはそれだけでなく

やはり人の本質が見える瞬間をわかりやすく描いているところです

今回は「はだしのゲン」からみえる、その本質について掘り下げてみます

本記事の内容

・はだしのゲンとは

・戦争から人の本質がわかる

・戦争から学ぶ、幸せとは

シャチ

3分で読めるので、自分はどの価値観か知りたい方はぜひ最後まで読ん
でみてください

はだしのゲンとは

「はだしのゲン」は中沢啓治さんによる

中沢自身の広島市の原爆による被曝体験を基にした内容です

主人公「ゲン」は両親と姉、弟と貧しくとも仲良く暮らしていましたが

ある朝、なんの前触れもなく原爆が投下されます

戦争、貧困、原爆、原爆症、薬物、闇市、人間の愚かさや強さが全て描かれています

目次

戦争は人の本質がみえる

戦争のない現代はもう平和なのでしょうか

戦争が起きていたのはほんの数年前

世の中のシステムが少し変化しただけで、私たちの本質は変わっていません

人の本質が「はだしのゲン」でわかりやすく書かれているので

世の中の仕組みや人の本質を見ることで、教育や世間にどれだけ人間の考え方が影響を受けているのかがわかります

戦争に反対する「ゲン」も原爆前は喜んでいた

やれーっやれーっアメ公をたたきおとせ

上記は「ゲン」が発言したセリフです

主人公である「ゲン」は戦争に反対し、原爆反対に立ち向かっていくイメージがありますが

広島原爆前は、周りの大人から「よその国の人間はみんなだめで鬼みたいなやつだ」として教えられていたため

戦争に反対するほどの知識を持っていません

「ゲン」の父親は戦争の反対を主張していたにも関わらず

上記のような発言をするということは

周りの教師や生徒など、周辺の人々の影響力は自分が思っている以上に

考え方の影響力が強いことがわかります

とうちゃん戦争にいってたくさん敵を殺して勲章もらってくれよ

世の中は正論や綺麗事で生きていけるわけではありません

父親が「日本は他の国と貿易をしないと生きていけない、戦争をしてはいけない」

といっても、「ゲン」たちは目の前のことが全てなのです

戦争を反対することで、いじめを受け、警察からも体罰を受けるのが戦争です

教育によって、国のために人を殺すこと、命を捧げることを当たり前のように教え込み

戦争に反対する子供は教師から体罰を受ける

現代の日本で「戦争を始めましょう」と言っても私たちはみんなで反対することができるでしょう

それは、戦争するための教育を受けていないからです

現代の日本は「就職して立派な社会人になりましょう」という教育を受けています

戦争を反対する人は非国民?就職を反対する人は非国民?

世の中のシステムの支配から抜け出すために私たちができることはなんでしょうか?

他者の関心事に関心を寄せると見えてくるかもしれません

善人も世間の目には逆らえない

あいつらとつきあうとわしらが町内から嫌われるぞ

助け合い、支え合ってきた人でも世間から嫌われることを恐れています

今まで仲良くしていた友人も、仲良くすることで自分に都合が悪くなると

自分と関わらないようになります

大抵の友好関係はお互いの利害関係で成り立っています

つまり自分にとって都合がいいから付き合います

たとえ善人でも世間から標的にされたくない行動を選ぶのですから

それが当たり前で不思議ではないでしょう

私たちは戦争のない今でももちろん世間体を気にします

「近所の人の目が気になるからあまり警察を呼ぶな」

「知り合いが嫌がるから、そんな宗教に入るな」

働き者で常識があり、みんなから信頼されている人こそ

世間体を気にし、身内や周りに非常識な行動をする人がいたら

極度に警戒心を持ち、感情的になり、意見を受け入れようとしません

私たち一人一人が嫌われる勇気を持つことが大事だとは思いません

宗教や世間体を大事にすることは、孤独から救われるのですから

けれど、戦争もない平和な現代ですし、頭を使って考える余裕がある人は

宗教思考から抜け出して、哲学思考を初めるべきだと思います

「信じる、疑わない」宗教思考ではなく、「信じない、疑ってみる」哲学思考です

どんなに貧しくても、心は豊かさを持てる

とうちゃん、それじゃ私のをたべて!へいきだから

現代は肥満で病院に行く人が絶えませんが、戦争時代は栄養失調で溢れています

食べ物の取り合いで喧嘩をすることは今でもありますが

取り合いする食べ物もないので、目の前に芋があれば命をかけた取り合いです

そんな中、幸いにも白米が手に入り、偶然にも父親が警察署から帰ってきます

そこで「ゲン」や兄妹は父親に白米を譲る場面が描かれています

戦争時代は、誰かに分けた分だけ自分の取り分は減るという考え方になります

一方で、地球上の全ての人にものが行き渡っても、なお有り余るほどある

という「豊さマインド」があります

これは考え方だということです

現代でも豊さマインドの欠如が見られます

誰かが得をすれば、損したように感じる

勝者がいれば敗者がいるし、与えれば自己犠牲のように感じる

お金や時間は有限ですから有効に使いたいのはみんな同じです

けれど、人間は心の生き物です

たとえお金や時間が限られていても、自己犠牲しない程度に

欲張らず分かち合える、幸せを分かち合える

「豊さマインド」は心も体も本当の意味で満足感を与えてくれます

自分の立場を守れるなら、思考を停止して従うし、教える

だまされるんじゃない

戦争をしていた日本は

学校も新聞もラジオも警察も、戦争を始めた軍部の独裁者に従い、嘘を教えます

独裁者に従えば生活が保証され、反対すれば自分の立場がなくなるのですから

自分の立場が守れる意見しかみようとしません

その動機は現代でも同じです

「親がこうしろっていってるから」

「医者がこういったから」

「周りもこういってるよ」

これらの言葉は思考停止して疑わないことです

今はスマホひとつでたくさんの意見や知識がつけられます

たくさんの無駄な情報をただ眺めるのではなくて

自分が疑問に思ったこと、誰かに言われたことなど

ささいに感じるひとつの出来事でも

「それはどうなんだろう?」と疑ってみて

ひとつの疑問に対して、スマホでたくさんの意見や知識に触れることで

「親が言ってることが正しいわけじゃないんだな」

「医者が全て知っているわけじゃないんだな」

「周りがこう言うのは、自分に都合がいいからなんだな」

と疑問の本質がみえてきます

みんなにとって都合が悪いあの人ならどんな仕打ちを受けられてもいい

わしからみれば おまえたちのほうがよっぽど非国民だ

周りから「ゲン」の家族は戦争に反対する非国民と言われているため

何か問題が起こると、「ゲン」たちのせいされ

酷い虐待を受けますし、それを周りは当然のように受け流します

じゃあ、戦争に反対する「ゲン」は酷い扱いを受けて当然なのか?

今ならそれはおかしいことに気づきますよね

どんなに自分とは価値観が合わなくて、自分にとって都合が悪かったとしても

自分と同じように相手を大切にしたいし、違いを受け入れて共存して暮らしたいものです

それが現代でも、自分の未熟さに気づかず当然のように受け入れてしまっていることがあります

「自分にとって都合が悪いあの人」

「自分をイライラさせるあの人」

「周りから嫌われてるあの人」

「ちょっと空気が読めないあの人」

みんなとは馴染めず厄介者とみなされる人がいたとき

家庭、教室、会社内で「あいつは厄介者だ」という空気が蔓延してくると

・みんなで仲間外れにする

・その人が酷い扱いを受けていてもなんとも思わない、自業自得だと思う

それがいじめだなんて思わないし、みんなの行動を当然のように受け入れてしまいます

けれど、この状態は組織全体が精神的な疾患に感染しているのです

世の中に「悪いあの人」なんて人は存在しません

自分にとって都合が悪いだけなのに、みんなに共通意識が芽生えたりすると

この人は大切に扱わなくていいと、どんな目にあっていても無関心になれるのです

自分の立場を守ることだけしか考えられないほど余裕も勇気もありません

感情のコントロールができず、思いやりをもつことができないのです

相手を知的にも感情的にも理解する「共感」は周りと上手く共存していくためにはなくてはなりません

相手が悪いと思い込んだ瞬間から、正確な判断や行動ができなくなります

どんな立場の人であっても大切にする、その勇気も伝染する

とうちゃーん わしはとうちゃん大好きだーっ わしもとうちゃんのようにつよくなるぞーっ

非国民と言われ、酷い扱いを受ける「ゲン」たちをみた父親は

学校に乗り込み、教師たちに怒りをぶつけます

「ゲン」たちが理不尽に酷い目に遭うのは絶対に間違っている

教師たちが判断を誤ってしまっているんだ

「ゲン」たちを目の前にして、教師たちにそのように訴えます

自分が理不尽な目に遭い、誰も守ってくれる人がいなければ

心はくじかれ、勇気も希望も持つことができなくなります

けれど、一人でも自分の立場を理解して守ってくれる人がいれば状況は変わります

「どんな立場にあっても、自分は大切にされるべき存在だ」

「どんな立場の人であっても、大切にしなければいけない」

その姿勢は、人の心に勇気と素直さを与えます

勇気付けられ、自分の立場を守られた心は、人を素直にし

他の誰かの立場を思いやる人になれます

大切にされていると感じるから生きていけるし幸せになれる

中岡浩二ばんざーーーい 中岡浩二ばんざーーい

戦争に反対してきた父親にとって、自分の子供が自ら戦争に行こうとすることは

どんなことがあっても許したくないことです

戦争に行くことを志願したことを知った父親は子供の目を覚まそうと

家を出る直前まで必死で訴えかけ、反対し、命の大切さを教えます

けれど、反対を押し切り家を出て汽車に乗っていると

父親がバンザイをして見送ってくれたのです

命を守るという自分の正しさを貫き通すことよりも

相手が大切にされていると感じる行動をしたのです

私たちは自ら命を立つことが愚かなら、ただ生きることに執着する人生も愚かです

生きるなら、幸せに生きたい

幸せとは何か?その価値観はひとつではないでしょう

それでも哲学的に幸せの真理を追求するとしたら

それは人は周りから大切にされていると感じるから幸せを感じるのです

幸せに生きてるのなら、強欲的で支配的な独裁者を許してもいいのでしょうか

食べたいものを食べる幸せ、たくさんのお金を使う幸せ

確かにそれで幸せを感じるのも事実ですし、大切なことです

でもその幸せは「私の幸せ」しかみえていないかもしれません

愛されたい努力じゃなくて、愛することから始めるように

大切にされたい努力じゃなくて、大切にすることから始める

「私たちが幸せ」に生きていくには幸せを求めるよりも

目の前の相手を大切に扱い、大切にされていると感じることで生きる幸せをみいだせるのです

人間は心で生きています

お金や食べ物がありふれていなくても

人と人がいればお互いに幸せを与えることはできます

まとめ:世間に逆らっても、人の本質は変わらない

この記事では、「はだしのゲンからわかる人の本質」について書きました

要点をまとめると以下の通りです

  • はだしのゲンとは広島の原爆後をかいた漫画
  • 戦争から人の本質がわかる
  • 幸せとは、大切にされていると感じること

こうしてブログに感想をかいてるだけで

読んでいるだけでは気づかなかった本質や大事なことが明確になります

その本質や大事なことが合っているかの答え合わせは

実際に行動してみてわかるものです

この記事は、「はだしのゲン」に基づいてブログを書いています

興味を持っていただけたら、ぜひ本書の方も手にとってみてください


ブログを収益化する方法(おまけ)

ブログを収益化したい方は、WordPressがおすすめです。WordPress.orgは広告収入や商品をおすすめするアフィリエイトで稼ぐことが出来て多くの人が使用しています。

まずはエックスサーバーを契約しましょう。月額1000円程かかりますが、キャンペーン期間に申し込むと初期費用無料や月額割引が適用されます。

サーバーを契約した方でブログテーマに悩んでる方、もっと直感的にテキストの装飾がしたい方は「swell」が断トツでおすすめです。

ダウンロードはこちら

ブログをこれから始める方はTsuzuki Blogのブロガーさんを参考にすると取り組みやすいです。筆者もこの方を参考に始めました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ブロガーを目指す無職。
心と向き合う自己啓発、知らなかったお役立ち情報を投稿。
得意な事: ストレス管理。人間関係に壁を作る。
mbti診断:INTJに近いINFJ

コメント

コメントする

目次