しゃち子話しを聞いてもらえないどころか、一般論や偏見ばかりでうんざり
しゃち子一生分かり合えない気がする
結論を言うと、一生分かり合える事はありません。
しかし、理解する事は出来ます
では、そんなお悩みの原因を明確にし、解決します
今回は人の気持ちを理解するのに大切な「共感による傾聴」について解説します
この記事を読むことで
なぜ人を理解出来ないのかを解明し
分かり合える近道を知ることができます
本記事の内容
・なぜ理解し合えないのか原因がわかる
・共感によるコミュニケーションの方法がわかる
・具体的な傾聴の仕方を学び、すぐに実践できる
後ほど紹介する「７つの習慣」には
具体的な習慣化する方法が語られており
その書籍は全世界4,000万部、国内240万部を超え
今も読み続けられるビジネス書のベストセラーです
シャチ５分で読めるので習慣を手に入れたい人はぜひ最後まで読んでみてください
「7つの習慣」とは？
スティーブン・R・コヴィーによって書かれ1996年に出版された書籍です
ビジネス書とされていますが
人生哲学や成功哲学といった自己啓発として読まれています
『人生の全ての成功には原則があった』
がこの本のテーマであり
物の見方や捉え方、つまり価値観が
自分の習慣にどのように影響を与えているのかを説明しています
共感によるコミュニケーションの原則
診断せず、処方箋を出す医者はいない
例えば
私たちが病院の先生から診察を受けるとき
診断をせずに処方箋を出す先生を
信頼することは出来ませんよね
突然、病院の先生の話だなんて
「共感によるコミュニケーション」とどんな関係があるの？
と疑問に思うかも知れません
要するに
いざ、相手の発言に問題があると感じると
私たちは慌ててしまい
相手の発言を理解しようとしないまま否定したり
自分の視点からアドバイスをしてすぐに解決しようとします
しかしその際
私たちの判断が思い通りの結果にならないことが起こります
お母様そういえばシャチ子、就職は決まったの？
しゃち子…私、就職はしないよ
お母様どうして！？
お母様せっかく大学に入れたんだから、いい会社に就職できるわよ！
しゃち子もう大学を卒業したら自分の意思で生き方を選んでいいでしょ！
しゃち子就職をしないで稼ぐ生き方だってあるんだよ！
お母様就職しないだなんて、なんのために育ててきたのかわからないじゃない！
お母様なにか、就活で悩みでもあるの？
しゃち子悩みなんかないよ！
しゃち子別にお母様に理解してもらおうと思ってないし、説得する必要があるとも思ってないから
これらの会話から伝えたいことは
相手の発言が正しいのかどうかではありません
もっとも重要なことを一言で言うなら
「まず理解に徹し、そして理解される」ということです
相談に乗ってくれる相手の知識が豊富で
人生経験が多いのであれば
なおさら相談者は耳を傾けアドバイスを求めます
けれど、相談者の立場に寄り添って話を聞かず
否定したり、はなから自分の意見が正しいと疑わない人であった場合
相談者が耳を傾けなくなってしまいます
言い換えると
例え、アドバイスに自信がない人でも
相手の身になり、理解したいという姿勢さえあれば
相手の理性的な思考回路を取り戻し
お互いにメリットのある解決の糸口を見つけていけるのです
では、具体的な方法について見ていきましょう
人格とコミュニケーションの関係
私たちが誰かと上手くコミュニケーションを取り
影響を与えたい場合
難しいテクニックは必要はありません
その代わりに
まず、その相手を理解することです
けれど、理解する姿勢を見せたからといって
必ずしも相手が素直に信じるわけではありませんよね
それは、相手がまだ心を開いていないからです
理解しようする姿勢があるかどうかは
相手の判断によるものです
あなたが本当はどのような人間なのか
何気ない日常からあなたの人格を感じ取り
実際にあなたと接して相手がどう感じるか
それが相手にとっての全てです
そのため
あなたがどんなに相手を大切に思い、気にかけ
価値を認めていると伝えても
相手が
「私のことがわかってもいないのに、あなたのことを信じるわけにはいかない」
と感じていたら
あなたからの影響を受けることに対して
怒りを覚え身構えます
たとえ、心の中では
あなたに力になって欲しいと思っていてもです
相手が心を開き、信頼してくれるような人格を土台にして
相手に共感して話を聴くスキルを
積み上げていかなければなりません
そのため、こころを開いてくれるかは
自分の人格、人柄、つまり常日頃の行いによるのです
私があなたに心を開かない限り
あなたが私という人間のことも
私が置かれた状況や、私の気持ちも理解できない限り
私の相談に乗ることも
アドバイスしようにも無理だということである
その人は誰かに理解してもらい、味方が欲しいのかもしれない
理解されなくて更に精神を痛めているかもしれない
事実そのものより、今の環境を変えることの方が
その人にとっては重要な事かもしれません
そこまで理解出来るのは
理解する姿勢をもっている人にしか分からない事です
自分が正しい、相手が間違ってると思ってもいい
でも大事なのは、相手の発言に耳を傾けて
理解したい姿勢を態度で示し
味方になってあげる事ではないでしょうか
日本人は宗教を持っていません
けれど、人それぞれに価値観はあります
それは、一人一人に人の数だけ宗教があるようなものです
そこに土足で踏み入り、自分の価値観で荒らして来る人に
心を開く人はいませんよね
共感による傾聴とは
侮辱って言い過ぎでは？と思いましたが
要するに
小手先のテクニックは結局、相手の話しを聞く動機が
相手をコントロールし、自分のアドバイスを言うためになり
信頼を損ねる可能性があります
単に相手の主張をオウム返ししたり
話の内容を振り返って繰り返すのではなく
相手の身になって聴く
つまり
相手の味方になって
理解の姿勢を示す事が、解決の糸口になるのです
前者と後者の傾聴には雲泥の差があります
共感とは、相手の視点に立ってみることです。相手の目で物事を眺め、相手の見ている世界を見ます。
それによって
相手の見方、相手の気持ちを理解することができます
しゃち子明日学校に行きたくない！
お母様「どうして！？学校に行けば、いい大学や会社に入れるのよ！」(…おっといけない、自分の視点から見るのは辞めよう)
お母様行きたくないこともあるよね、どうしてそう思ったの？(まずは、相手の発言を否定しないこと。そして学校に行きたくないという主張をまず受け入れること。)
しゃち子何の役にもたたないからだよ！
お母様なるほど、たしかに今生活する上では困らないよね
お母様あなたはどんな生活を送りたいの？
しゃち子私は、フリーランスになって、パソコンを使って稼ぎたいんだ！
お母様じゃぁ、パソコンの勉強なら役に立つね！
お母様大学にいったらパソコンを学べるよ
お母様その為に今は高校の勉強を頑張ってみるのもいいんじゃないかな
しゃち子やってるよ！やってるけど、睡眠不足で精神を病みそうなんだよ
お母様そうだったんだね、今日は学校を休むといいよ
お母様自分の心と体を壊してまでやらなきゃいけないことなんてないんだから
しゃち子お母様、、、
相手の視点に立ってみることとは
相手の主張を受け入れた上で
解決策を探すことではないでしょうか
相手に助言するならば
一般論を振りかざすよりもまずは
相手の性格や行動に適した提案をします
つまり
相手の主張を信じて価値判断する必要はなく
相手の感情や状況を深く理解することにあります
共感による強みは性格なデータを得られることです
その上で、相手にとって最も良い最善策への道が開けます
信頼講座はあるだろうか
共感して聴くことができているかどうかは
あなたがすることを、相手が
信頼口座に預け入れしてると思わせる必要があります
つまり、相手の信頼を増やせているかどうかです
しゃち子甘いもの摂ると体に悪いって医者も言ってたでしょ！
しゃち子それに牛乳も体に悪いから飲んじゃだめ！
お母様あれもだめ、これもダメってそんなガミガミ毎日言われたら、嫌な気分で精神的におかしくなるわ
シャチ子「私はあなたのために言ってるんだよ！なにか間違ったこと言ってる！？ 」 っと、言いたいけれど、相手に嫌な気分させてるなら、ストレスを与えて、余計食べてしまう…それでは相手のためになっていないよな…。
しゃち子ごめん。正しいこと言ってたとしても、こんな嫌な言い方されたら誰だって気分悪いよね。
しゃち子食べ過ぎるとまた病院で薬いっぱいもらわないといけないよ
しゃち子…でもちょっとだけなら、心の薬だよね！
お母様たしかに、これ以上薬増えてもやだな…。
お母様たしかに、これ以上薬増えてもやだな…。
コミュニケーションで対立などしたくないですよね
この会話でお母様にとってまず大切なのは
シャチ子さんとの心のつながりと
自分に対する主体性の尊重ではないでしょうか
その人にとって、本当に大切なことを理解していなければ
あなたの努力はただの自己満足ととられるかもしれないし
操ろうとしている、脅している、見下している
そんなふうに受け止められるかもしれません
これでは信頼を増やすどころか減らすことになりかねないのです
そのため、共感して聴くことができれば
それ自体が大きな「預け入れ」になります
相手に心理的な空気を送り込んで、心を深く癒す力を持つのです
健康になりたい欲求よりも
ストレスを軽減したい欲求で甘いものを食べているなら
まずはストレスを減らすことが相手のためになります
相手の満たされていない欲求は行動の動機づけになります
人間にとって、肉体の生存の次に大きな欲求は
心理的な生存にあります
理解され、認められ、必要とされ、感謝されることです
心理的な生存のための欲求を
満たしてあげることによって初めて
相手に影響を与え、問題の解決へと向かえるのです
誰しも心理的な空気を必要としています
この大きな欲求こそが
人と人とのあらゆるコミュニケーションである鍵を握っているのです
共感による傾聴にはリスクもある
相手の話を深く聴くには
強い安定性が必要になります
自分自身が心を開くことによって
相手から影響を受けるからです
傷つくこともあるでしょう
それでも、自分もその人から影響を受けなければなりません
それが本当に相手を理解することなのです
安定性がないことというのはつまり
お金、世間体、肩書き、正義、その他なにかに
過剰に依存していているということです
そうなると
自分の依存しているものが
損なわれないようにすることに精一杯になり
相手に心を開くことか出来なくなります
自分の中に変わらざる核
傷つきやすい部分を外にさらけ出しても
気持ちは少しも揺らがず、深く安定していられるには
本書の第１、第２、第３の習慣を知ることが基礎となります
本書の第１・２・３習慣をこちらの記事で解説しています
これらの習慣よって
自分の中でブレない心を持ち
傷つきやすい部分を受け入れ
気持ちは少しも揺らがず安定していられます
4つの自叙伝(じじょでん）的反応
私たちは、自分の過去の経験
いわば「自叙伝」を相手の話に重ね合わせ
自分の見え方で人の話を聞いてしまいます
その自叙伝的反応とは、以下の４つになります
・評価するー同意するか反対する
自分が相手と話をする時
相手が話終わらないうちに
相手の話を評価し出したら
心を開いて自分の本当の気持ちを話そうとはしません
・探るー自分の視点から解釈する
探るというのは
自分が求める答えを引き出すまで何度でも質問することです
根掘り葉掘り質問して詮索します
・助言するー自分の経験から助言する
相手をコントロールし
自分の経験、自叙伝を押し付け
相手の心の中に入り込んでいきます
・解釈するー自分の動機や行動を基にして、相手の動機や行動を説明する
たとえ言葉のうえで論理的であったとしても
相手の気持ちや感情に届かなければ、心を開くことはありません
私たちは、意識せずにこの自叙伝的反応をしてしまいます
けれど、これらを踏まえて
自分の普段の聴き方を改め
相手に共感して聴くことを学ぶと
コミュニケーションに驚くほどの変化が生まれることが度々あります
多くの人にとって
「まず理解に徹し、そして理解される」習慣は
「７つの習慣」の中でもすぐに実生活で応用できます
例えば、自叙伝的反応が相手にどんな影響を与えているのか
（ ）に書いてあることに注意して読んでみてください
お母様そういえばシャチ子、就職は決まったの？（探る）
しゃち子就職しないで、バイトで暮らすことにした
お母様せっかく大学入ったんだから、いい会社に入ったら安定した給料が貰えるわよ（助言する）
お母様私は大学に入らなくて、いい会社に入れなかったことを後悔してるから、あなたにも同じような後悔をして欲しくないのよ
（解釈する、助言する）
しゃち子私はバイトで生きていける分のお金しか使わないよ！
お母様そんな生活で暮らしていけないでしょ！（評価する）
お母様あなたが働いてくれないと、私はどうやって生きて行けばいいのよ！？（探る）
しゃち子…。結局私のお金が目当てなんだね
しゃち子私の事なんかより、世間体とかお金のこと考えてるなら、お母様とは一生わかりあえない！
このように
言葉だけで理解しようとしても上手くいくことはありません
相手によかれと思っていくら助言したところで
何の意味もなくなってしまいます
そして、自分の自叙伝と見方を通して物事をみる時
本当の問題を突き止める事はできないのです
問題を解決したいなら、相手の視点に立って相手の世界を見るときは、自分の見方を一旦避ける必要があります。
では、具体的に
どのようなコミュニケーションを心掛けたらいいのかというと
相手が論理的に反応している間は
効果的に質問し助言を与えることができます
しかし感情的な反応を見せたら
共感して聴く姿勢に戻る必要があります
お母様そういえばシャチ子、就職先見つかったの？
しゃち子就職しないで、バイトで暮らすことにした
お母様せっかく大学入ったんだから、いい会社に入ったら安定した給料が貰えるわよ
しゃち子私はバイトで生きていける分のお金しか使わないよ！
お母様なるほど、必要以上に働きなくないってことだよね
しゃち子うん、でも稼ぎたいって気持ちはあるんだよ
しゃち子働かない時間を作って、1人で稼げるように頑張りたいんだ
お母様なら就職先で数年間働いて学んだことを、退職した後に稼ぐスキルにするのもいいんじゃないかな
しゃち子なるほど…
本心から理解しようと思って聴くと、こんなにも違ってきます
相手のためになることを本気で考え
その人の身になって話を聴き
その人が自分のペースで、自分の力で問題を突き止め
解決できるように促すことが大切になります
最後に、理解される
お互いにメリットのある解決に導くのであれば
自分をわかってもらうことも重要になります
他者と関わり合う状況では
自分の力で解決できない問題や
自分には変えることのできない他人の行動
などが多くなります
しかし
まず相手を理解する努力なら、いつでもできます
これなら、あなたの力でどうにかできます
共感によるコミュニケーションを重ねることで
だんだんと他者を深く理解できるようになり
相手の正確な情報に基づいて問題の核心を素早くつかめます
相手の信頼を増やしていき
相手の心に心理的な空気を送り込めます
そうして、一緒に問題を効果的に解決できるのです
お互いに本当に深く理解し会えたとき
創造的な解決策、考えもしなかった第三の案に通じる扉が開かれます
私たちの相違点が
コミュニケーションや進歩を妨げることはなくなり
それどころか、違いが踏み台になって
より高い効果を創り出せるのです
まとめ：まず理解し、そして理解される
この記事では、「人の気持ちを理解する方法」について解説しました
要点をまとめると以下の通りです。
- コミュニケーションの鍵は日頃の行い、つまり人格が重要である
- 共感とは、相手の目で物事を眺め、相手の見ている世界を見ること
- ４つの自叙伝的反応を改める
とはいえ
いつどんな状況でも
誰かのために心を開き、エネルギーを与えられるほど
私は人間できてないです
私が人の気持ちを少しずつ理解できるようになったのは
自分の気持ちを理解する姿勢を持ち始めた時です
いい成績、いい大学、いい会社
寝ないで頑張る勉強、真面目ないい子
そんな誰かに認められる自分を目指すより
自分はどうしたいのか
その事だけにひたすら向き合うと
目的や行動も全く変わってきます
それに気づいたからこそ
自分以外の誰かの気持ちにも
一般論やこうした方がいいなどの他人事ではなく
その人自身と向き合えるような気がします
この記事は、「７つの習慣」に基づいて自分の考えを書いています
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